皮膚、骨、軟骨、血管など様々な体内組織において細胞と細胞の間をぎっしり埋めてつないでいるのが「コラーゲン」です。コラーゲンは、そのままでは水に溶けませんが、長時間加熱すると、ある温度で水に溶ける構造に変わり、液中に抽出されます。これを「ゼラチン」と言います。ゼラチンはコラーゲンですが、寒天は海草から出来ていてコラーゲンではないので覚えておいてください。
コラーゲンは鶏手羽、ガラ、むね肉、砂肝、レバー、豚ひき肉、豚足(耳)、スペアリブ、牛すじ、魚の骨、かれいの縁側、えび、フカヒレなどに豊富に含まれています。
骨付き肉などは良く煮込むと、煮汁に溶け出したコラーゲンを一緒に食べる事が出来ますのでおすすめです。煮魚の煮汁が冷えてゼリーのように固まった煮こごり、これは魚のコラーゲンが加熱によってゼラチン分として煮汁に溶け出したものです。もしかして、捨てている方もいるかと思いますが、冷やして食べると美味しく頂けます。それから、手羽先を1本食べると、コラーゲンが1〜1.5g程摂取できると言われています。
コラーゲンとしては1日5〜10g摂るのが目安量です。例えば体重50sの人の場合、約3s(約6%)がコラーゲンです。皮膚に関しては、何と70%がコラーゲンなのです。このコラーゲンが毎日、新陳代謝で生まれ変わっていますので、これ位の量を摂らなければならないのです。
コラーゲンを毎日補給する事で、しなやかな血管を作り、動脈硬化を防ぎ、全身的な代謝の活発化を促進します。そして何より、お肌に潤いを与え、しみ、しわを防いでくれます。身体にとっても、お肌にとってもコラーゲンは重要な物なのです。